はじめに
この記事は、ネイタルチャート（出生図）における月と金星のアスペクトについて解説した記事です。
この記事を読むことで、月と金星のアスペクトについて理解を深めることができ、ご自身や他者への理解を深めることができます。
ご自身のアスペクトが分からない場合は、当サイトのコンテンツ（もちろん無料）を使って、簡単にアスペクトを調べることができます。
月について
星占いにおいて月は感情、直感、内面の世界を象徴し、星座ごとに個々の感情表現を影響します。
ネイタルチャートにおける月の位置は、個人の感受性、安定性、家庭生活への愛情に影響を及ぼします。月は心の安定を求め、家族や感情的な絆を大切にします。
月の周期（新月から満月への変化）は感情の変化や成長を象徴し、生活リズムと関連付けられます。また、月は女性性や母性、育む力とも関係し、人々の心の奥深くに影響を与えるパワフルな要素です。
金星について
金星は愛、美、調和、美的センスを象徴し、個人の恋愛傾向と美的価値観に影響を与えます。
ネイタルチャートでの金星の位置は、恋愛関係、美的センス、社交性、人間関係に影響を及ぼします。強い金星の影響を受けた人は魅力的で社交的であり、美を愛し、芸術や美的な表現に興味を持ちます。
一方で、弱い金星は人間関係の課題や美的な感覚の欠如を示すことがあります。金星はまた、愛のスタイルやパートナーシップに対する価値観を示し、恋愛関係の運命を示唆します。
月と金星のアスペクトについて
月と金星の良好なアスペクト（トラインやセクスタイル）は、感情的な安定と満足感、豊かな愛情表現を示唆します。これは、深い感受性と温かい愛情を持ち、人間関係で幸福感を感じやすい特徴です。
他の星並びにもよりますが、汚れ仕事は苦手かもしれません。
一方、ハードアスペクト（スクエアやオポジション）は、感情的な葛藤やコミュニケーションの課題を示すことがあります。この場合、感情と愛情表現の調和を取るのが難しく、適切なコミュニケーションが求められます。
月と金星のアスペクト一覧
| アスペクト | 解説 |
|---|---|
| 月x金星 コンジャンクション（0度） | ロマンチストな人です。繊細で他人への心遣いもよくできます。のびのびとした感性があり、言葉や文章も、心の内面をよく表現できる人です。ですから情緒的・詩的な文章は得意とも言えます。清楚で気品があり、品行も良く、洗練された社交感覚があります。 |
| 月x金星 セクスタイル（60度） | 容姿に恵まれていることが多いです。温和で非常にモテる人です。ロマンチストな人です。乙女チックとも言えるでしょう。繊細。他人への心遣いもよくできます。のびのびとした感性があり、言葉や文章も、心の内面をよく表現できる人です。ですから情緒的・詩的な文章は得意とも言えます。清楚で気品があり、品行も良く、洗練された社交感覚があります。 |
| 月x金星 スクエア（90度） | 人気運は高いのですが、気が弱く、人から頼まれると断れないタイプとなるでしょう。要求が多く、依存的な傾向にあるかもしれません。また、やさしさを他人に利用されそう。判断力も弱そうです。人にひきずれやすく、他人のためにおせっかいなほど努力してしまいます。そういう意味では、サラリーマンには向いています。 |
| 月x金星 トライン（120度） | 容姿に恵まれていることが多いです。温和で非常にモテる人です。告白を待つ受け身のタイプでしょう。男女ともにパートナーには、容姿を重視し、甘やかしてくれる相手が好みです。結婚を見据えている場合は、相手の家事スキルをよく見ておくようにしてください。男性は、母性を求めます。女性は、甲斐甲斐しく尽くすタイプです。 |
| 月x金星 オポジション（180度） | 愛を欲している人です。人気運は高いのですが、気が弱く、人から頼まれると断れないタイプとなるでしょう。やさしさを他人に利用されそうです。判断力も弱くなりがちです。人にひきずれやすく、他人のためにおせっかいなほど努力してしまいます。そういう意味では、サラリーマンには向いています。 |
月と金星のハードアスペクトは断ることが苦手
月と金星にソフトアスペクトがある人は、良い意味で甘やかされることが多いかもしれません。甘え上手なため人を頼ることができます。汚れ仕事を避けることができるでしょう。
苦労するのは、月と金星がハードアスペクトの人です。
優しいがゆえに他人からの頼みを断れず、ついつい苦労する方向に自ら向かっていくことがあります。
非常に心苦しいのは、月と金星がハードアスペクトのような頼まれた仕事を低姿勢で引き受ける姿を見て、弱者だと判断する人間も世の中には存在するということです。
断る勇気は考え方を変えると身につく
月と金星がハードアスペクトの方におすすめしたいのがアドラー心理学です。
フロイト、ユングとならぶ、三大心理学者のアドラーが提唱したアドラー心理学は「嫌われる勇気」という書籍で一般的にも有名になりました。
筆者（やぎじい）は、嫌われる勇気に記述されている「トラウマは存在しないとする目的論」や、「誰の課題であるかを分けて考える課題の分離」といった考え方に、非常に感銘を受けました。
世の中から求められているアドラー心理学
現代社会は心と体のバランスを崩したり、ストレスを抱えたりする人々が増えています。 また医療の現場では、病気の根底にある心の問題や生活環境など、 その人を包括的にケアできる医療の必要性が叫ばれるようになりました。
そこで注目されているのが、アドラー心理学です。 アドラーは「人間の悩みはすべて対人関係である」としています。
過去にとらわれることをやめる
アドラーが提唱する「目的論」の反対に位置する考え方が「原因論」です。
例えば、引きこもりで家を出られない人について、それぞれ目的論と原因論を用いて説明すると以下のようになります。
【原因論】虐待やトラウマなど、過去の出来事からくる不安があるから外出できない。
【目的論】外に出たくないために、トラウマを利用して不安という感情を作り出している。
つまり、人が変われないのは、「原因論」で考えているからだそうです。
アドラーによると過去にとらわれることをやめたときに人は変われるのだそうです。
課題を分離して考える
アドラーは、「全ての悩みは対人関係にある」としています。
また対人関係のトラブルに遭遇した際は「誰の課題であるか」を考える必要があるといいます。
例えば、自分の仕事が忙しくて同僚に仕事を依頼したい場面を想像してください。
この場面で躊躇なく仕事を依頼できる方は、アドラー心理学は不要かもしれません。
一方で、以下のように考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 自分の仕事を依頼することで、同僚に迷惑をかけたらどうしよう。
- 仕事を途中で放棄する人だと思われたらどうしよう。
- 同僚からの自分の評価が下がるのではないか。
もし、上記のように考えてしまう傾向にある場合は、アドラー心理学が有効です。
この問題をアドラー心理学では、課題を分離することで解決を図ります。
- 課題１ 自分にはやるべき仕事がたくさんあること
- 課題２ 依頼した仕事を、同僚がどのように感じるかということ
依頼した仕事に対して、同僚がどのように思うかはご自身にコントロールできることではありません。
同僚が依頼した仕事をどう処理するか、どう評価するか、それは同僚の課題です。
自分は自分に任せられた仕事をしっかりクリアする必要があります。
これが、アドラーのいう課題の分離（自分の課題と同僚の課題を混在させないこと）です。
また、アドラーは「ほめてもらうことが目的になってしまうと、結局は他者の価値観に合わせた生き方を選ぶことになる」と言っています。
他人の評価に縛られず自己評価を大切にし、仕事に取り組む目的を再確認することが重要であるということです。
アドラー心理学が学べるオンライン講座
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