研究結果サマリー
PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS参加者94名の公開プロフィールを用いて、 MBTIとホロスコープの関連性を調査しました。
その結果、MBTIの4軸のうち、 外向性(E-I)のみで統計的な関連が確認されました。
- 外向性(E-I):有意なモデルを確認
- 感覚型・直観型(S-N):有意な関連なし
- 思考型・感情型(T-F):有意な関連なし
- 判断型・知覚型(J-P):有意な関連なし
今回の分析では、出生時間を使用せず、 天体同士のアスペクトやエレメント構成などを説明変数として利用しています。
そのため、この結果は 出生時間が分からない場合でも、ホロスコープから外向性を予測できる可能性がある ことを示しています。 ただし、本研究は探索的分析であり、因果関係を示すものではありません。
はじめに
MBTIは、多くの人が自己理解や人間関係の理解に利用している性格診断のひとつです。 一方で、西洋占星術のホロスコープも、性格や行動傾向を読み解く方法として親しまれてきました。
では、MBTIとホロスコープには、何らかの関連性があるのでしょうか。
今回は、公開プロフィールに生年月日・出生地・MBTIが掲載されている PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS参加者のデータを用いて、 ホロスコープからMBTIの各軸を予測できるかを探索的に分析しました。
研究概要
本研究では、PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS参加者94名を対象に、 生年月日と出生地からホロスコープ特徴量を作成し、 MBTIの4軸との関連性を調査しました。
MBTIは、以下の4つの軸に分けて分析しました。
- E-I:外向型・内向型
- S-N:感覚型・直観型
- T-F:思考型・感情型
- J-P:判断型・知覚型
それぞれの軸について、たとえば E=1、I=0 のように数値化し、 ホロスコープ特徴量との関係を分析しています。
使用したデータ
| 対象 | PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS参加者 |
|---|---|
| サンプル数 | 94名 |
| 性別 | 女性のみ |
| 使用データ | 生年月日、出生地、MBTI |
| 出生時間 | 不明 |
出生時間が公開されていないため、 ASC、MC、ハウスは分析に使用していません。
ホロスコープ特徴量
今回の分析では、出生時間がなくても算出できる情報を中心に使用しました。
使用した天体
- 太陽
- 月
- 水星
- 金星
- 火星
- 木星
- 土星
- 天王星
- 海王星
- 冥王星
使用したアスペクト
オーブは ±5° とし、以下の主要アスペクトを対象にしました。
- コンジャンクション(0°)
- セクスタイル(60°)
- スクエア(90°)
- トライン(120°)
- オポジション(180°)
また、個別アスペクトだけでなく、 アスペクト数、火エレメント数、活動宮数なども説明変数に含めています。
分析方法
MBTIの各軸を目的変数とし、 ホロスコープ特徴量を説明変数として重回帰分析を行いました。
分析対象は、E-I、S-N、T-F、J-P の4軸です。 今回は探索的分析であり、全94名のデータを用いてモデルを作成しています。
なお、学習データと検証データの分離は行っていません。 そのため、今回の結果は「予測可能性の示唆」として解釈する必要があります。
分析結果
外向性(E-I)では有意な関連が見られた
MBTIの4軸のうち、外向性(E-I)については有意なモデルが得られました。
| 重相関 R | 0.71 |
|---|---|
| 決定係数 R² | 0.51 |
| 補正 R² | 0.45 |
| F検定 | p < 0.001 |
今回のデータでは、ホロスコープ特徴量によって 外向性のばらつきの一部を説明できる可能性が示されました。
ただし、この結果は「ホロスコープが外向性を決定する」という意味ではありません。 あくまで、今回のデータにおいて統計的な関連が見られたという結果です。
S-N、T-F、J-Pでは有意な関連は確認できなかった
一方で、以下の3軸については有意なモデルは得られませんでした。
- 感覚型・直観型(S-N)
- 思考型・感情型(T-F)
- 判断型・知覚型(J-P)
そのため、今回のデータからは、 ホロスコープによってMBTI全体を予測できるとは言えません。
出生時間なしでも外向性に関連が見られた点
今回の研究で特に興味深いのは、 出生時間を使わずに分析している という点です。
占星術では、出生時間が分かることで、 ASC、MC、ハウスなどを算出できます。 これらは個人の性格や人生傾向を読むうえで重要視されることがあります。
しかし今回の分析では、出生時間が不明だったため、 ASC、MC、ハウスは使用していません。
それでも外向性について有意な関連が見られたことは、 出生時間がなくても、ホロスコープから一定の心理傾向を読み取れる可能性 を示しています。
もちろん、この結果だけで「出生時間は不要」と断定することはできません。 ただし、出生時間が不明な場合でも、天体配置やアスペクトには分析価値がある可能性があります。
この研究の限界
本研究には、いくつかの限界があります。
サンプル数が限られている
今回のサンプル数は94名です。 探索的分析としては一定の示唆がありますが、より強い結論を出すには、 より大きなサンプルでの検証が必要です。
対象が女性アイドルオーディション参加者に限定されている
対象者はPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS参加者であり、 一般集団とは異なる特徴を持っている可能性があります。
検証データで確認していない
今回は全94名を用いて回帰分析を行っており、 学習データと検証データを分けていません。 そのため、別のデータでも同じ傾向が再現されるかは今後の検証課題です。
因果関係を示すものではない
本研究は相関関係を調べたものであり、 ホロスコープがMBTIや外向性を決定することを示すものではありません。
今後の研究方針
今後は、より多くのサンプルを集め、 外向性との関連が別の集団でも再現されるかを検証していきます。
また、学習データと検証データを分けた分析や、 機械学習モデルを用いた予測精度の検証も行う予定です。
さらに、MBTIだけでなく、 Big Fiveなど他の性格特性との関係も調査することで、 ホロスコープと心理傾向の関係をより多角的に検討していきます。
まとめ
今回の探索的分析では、PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS参加者94名のデータを用いて、 ホロスコープからMBTIを予測できるかを調査しました。
その結果、MBTIの4軸のうち、 外向性(E-I)のみで統計的な関連が確認されました。
一方で、S-N、T-F、J-Pについては有意な関連は見られませんでした。
現時点では、 「ホロスコープからMBTIが分かる」とは言えません。 しかし、少なくとも外向性については、 ホロスコープ情報から予測できる可能性があります。
特に、出生時間を使わずに関連が見られた点は、 今後の研究において非常に興味深い結果だと考えています。