新しい自分が見つかる占い
この記事では、心理学と占いを使った「心の健康の保ち方」を解説します。
この記事を読むと、占いを信じる心理を有効に活用して心を健康に保つための、科学的根拠に基づいた知見が身に付きます。
心の健康を保つために、心理学を使って占いを実用的に活用する方法について、動画で解説しています。
Youtube動画に遷移します。心理学と占いを使った「心の健康の保ち方」について解説しています。
詳しく見る心理学を使った占いによる心の健康の保ち方について、以下の3つを解説します。
それでは、心を健康に保つためには、ある程度の他責が必要ということについて解説します。
人間は物事の原因と結果について考える際に、偏った思考を持ちます。 お店で店員さんに対して怒っている、態度の悪いお客さんを想像してみてください。 怒っている本人は、お店の店員さんの態度が悪かったことが原因で、怒りをあらわにしていても 周囲の人は、お店の状況などを考慮せずに、怒りっぽい人だから怒っているのだ、と考える傾向にあることが知られています。
このように、個人の行動を説明するにあたり、気質や個性を重視しすぎて、状況的な面を軽視しすぎる傾向を「基本的帰属錯誤」とよびます。 もちろん、人それぞれに考え方は異なりますが、文化的な背景から、国ごとに思考の偏りがあることが知られています。
例えば日本人は欧米人と比較して、自分の成功は、他人や環境のおかげとし、自分の失敗は、自分の責任と考える傾向が強いことが分かっています。 一方、欧米人は、自分の成功は自分の才能や努力のおかげ、自分の失敗は、他人や環境の問題と考える傾向が強いです。この欧米人に強くみられるこの特徴は、自己奉仕バイアスと呼ばれます。
自己奉仕バイアスは、成功時に強い自信をもたらすメリットがありますが、失敗した際には反省を伴わず、何度も失敗を繰り返しやすいデメリットがあります。 つまり、日本人は欧米人と比較して、自己奉仕バイアスが強くないため、成功時の自己肯定感が低く、失敗時の自己嫌悪が強いということです。 しかし、自己奉仕バイアスは自己肯定感や自尊心を保ち、精神的に健康でいるために必要不可欠なものです。
すでに説明した通り、日本人は比較的に自己肯定感が低く、自己嫌悪が強い傾向にあります。 物事の因果関係を考える際の心理状態について、「自分のこと」と「自分以外のこと」に加えて、安定性(安定/不安定)という次元を提唱したのがワイナーです。 ワイナーはポジティブな心理状態の人について、成功の原因を「自分の才能」や「自分の努力」と考え、失敗の原因を「運」や「自分の努力不足」と考える傾向が強いとしています。 また、ネガティブな心理状態の人について、成功の原因を「他人のおかげ」や「運」と考え、失敗の原因を「自分の能力」と考える傾向が強いとしています。 これはワイナーの原因帰属理論と呼ばれます。
このワイナーの原因帰属理論を基に、占いを有効に使ってみてはいかがでしょうか。 まずは、占いを通して自分を可視化し、自分の特徴を言語化してみてください。
その際に注意することは、ポジティブな占い結果のみ受け入れる姿勢です。 この動画では詳しく説明しませんが、ある研究ではネガティブな占い結果ほど信じやすく、 また、ネガティブな占い結果を回避するための行動を、起こしやすい傾向にあることが知られています。よって、占いのポジティブな結果から、目指したい理想の自分像を見つけ出すことが重要です。
心理学には「自己成就予言」という現象があり、信念や期待が行動に影響を与えることで、少なくともの予想の一部は実現することが知られています。ポジティブな占い結果を受け入れながら、成功体験に対しては自分の星並びに自信を持てば良いですし、失敗したらほかの人の星並びに原因を見つければよいのです。 占いが外れたら占い師のせいですし占いが悪いのです。
重要なことは精神的に(もちろん肉体的にも)健康でいることにほかなりません。 やぎじいは、占いを非科学的なものと捉えていますが、占いを信じる心理は論理的に活用できると考えています。
参考文献は以下です。